以下は、ミリオン出版のスペシャルプライス版「警察の正体」から転載しました。

視察連絡係(通称「シレン」)とは?

〈転載開始〉

「警視庁のマル暴、組織犯罪対策第四課には『視察連絡係(通称シレン)』と呼ばれる特殊捜査員がおり、約20名からなる「シレン」があらゆる手段を駆使して情報を収集している。また、暴力団の勢力が強い他の道府県警にも「シレン」は秘密裏に設置されている。刑事が使う捜査費用が大幅に削減される中で、シレンの捜査員は、例えば1座り1人10万円以上もする銀座の高級クラブであろうが、売春が行われているデートクラブであろうが、暴力団関係者と接触し情報を収集するためであれば、必要経費は最大限認められる。」

シレンの捜査員は、ヤクザの親分衆や幹部クラス組員と会合を重ね、組内外の情報を集め、組同士の抗争の発生に備えているのである。ところが、現在進行中である「頂上作戦」の最大のターゲットである山口組司忍組長が所属していた弘道会は、そのようなシレンの手法が及ばない組織の1つと言われる。警察庁担当の新聞記者は言う。

「警察庁が重点的に摘発目標に掲げているのは、山口組の二次団体でトップ2人の出身母体である弘道会と、福岡県北九州市に本拠を持つ工藤會と言われる。この2つに共通するのは、徹底的な反警察の態度であり、どんな理由であれ警察関係者との接触を厳しく禁じられている。こうなると、さすがの視察連絡係とはいえ、彼らの内部に情報提供者を作ることが極めて困難という事情がある。警察にとって情報が取れない暴力団というのは、実態以上にとても恐ろしく感じられ、それが現在の頂上作戦に繋がっていると言えるのではないか」

シレン捜査員であることは、一般の警察官はもちろん、マル暴内部でもそれと知る者は少なく、当然のように家族にも隠している。ヤクザからの脅しの類は日常茶飯事、半ば拉致、監禁されたことのあるシレン捜査員は数え切れない。そもそも独身者が選ばれる傾向にあるというが、それだけ危険に満ちた特殊部隊なのである。ヤクザとの複雑な人間関係に疲れ、結果として、精神を病み第1線を退く者もいる。決して表に出ることのないマル暴の視察連絡係は、今も、ヤクザ内部に潜り込み、そして人知れず現場から去っているのである。

 

警察組織最後のタブー

「シレン」捜査員の存在

 

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〈転載終了〉

 

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