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~  日本の警察問題について関心を持とう!

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カテゴリーアーカイブ: 浅野史郎元宮城県知事

【余日録】警察の報償費

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

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以下は、「余日録」さんからの転載です。

警察の報償費

http://kaisou.exblog.jp/1635641/

〈転載開始〉

警察の報償費

 宮城県の浅野知事が県警本部の報償費予算に大ナタをふるった。報償費とは捜査に協力したした人に支払われるものだが警察はこの公開を拒んでいる。今後の捜査に差しさわりがあるからという理由である。
県知事ならずとも大方は飲み食いに使われているのだろうと想像されるのだ。
金額だけが記入されていて、真っ黒に塗りつぶされた書類が公開されたこともある。
ケシカランことだというのは簡単なのだが、この税金の無駄遣いのような飲食費が意外な側面をもっているようなのだ。

10年以上も前のことになるだろうか、仙台の中心街のある高級な料亭が倒産した。その原因の一つとして当時問題にされた官官接待の自粛があるのだという。オヤオヤと思ったことがあった。
また、その頃に噴出した問題の一つに役所の食料費というのがあった。民間企業、それも貧乏会社にいると理解に苦しむことだが、一面ではうらやましくもあり、これらが飲食街を賑わせていたことも事実だったという。

現在、仙台のタクシー業界が苦境にあえいでいることは全国的にも有名になっているが、以前にはこれらの官官接待とか食料費のお客さんが多かったのだといわれている。
自分の懐から支出するとなると大変なことである。出来るだけ安い店を探すし、タクシーにも乗らないで済ませる場合が多い。役所では逆に予算は使い切ってしまわなければならない。
名目は何にしろ官からの支出は、街をうるおしていたことは事実だったのだろう。隠れた公共事業?の一種だったといえなくもない。しかし今や地方自治体にはそんな余裕はなくなり、昔話でしかなくなってしまったようだ。

 

〈転載終了〉

 

 

 

 

 

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【みちのく悠々春秋録編集室】岡崎トミ子氏落選に思う…宮城の民主党的なもの⑤

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

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以下は、「みちのく悠々春秋録編集室」さんからの転載です。

〈転載開始〉

【みちのく悠々春秋録編集室】岡崎トミ子氏落選に思う…宮城の民主党的なもの⑤

http://pacs.co.jp/pacs/syunjyu_roku/blog_syunjyu/archives/84.html

2013.08.04

84-1

 

84-2

>またこの弁護士は、他の医療機器販売会社に恫喝とも思える文書を送りつけた。他の医療機器販売会社では、この知事関連の販売会社が、裏金を捻出す るブラックボックスであるだろうことは公然と囁かれており、県関連の施設の特定の会社の偏った受注に対して不満が充満していたらしい。<

この問題が明るみに出れば、以前の本間知事どころではない大きな贈収賄事件に発展する可能性もあり、またそれまで全国的に「改革派知事」「クリーンな知事」 として担いでいたマスコミや民主党も、大きなダメージを受けたはずだ。少なくとも、知事の夫人や近い立場の者が、県の関連する施設に利害関係を持つ会社の 実質的な経営者であること自体が、モラル的に大きな問題なはずだが、地元紙は県警本部の不正を声高に記事にしても、結局このことに触れることはなかった。

浅野知事が警察の報償費問題で警察に対して「情報公開」を求め、県警本部と対立していた裏には、このような動きがあり、それを知るものは、知事側と県警本部 側に取引があったのではとも疑っている。また共学化問題などで見えてきた、浅野知事とその周辺部の胡散臭さには、一般市民も気付き始めた者も多く、報償費 問題への知事側の取り組みには冷ややかだった。

浅野知事は四期目の選挙には意欲を持っていたようで、仙台には拠点としてマンションを購入 し、「改革派知事」の虚像を満載した著作物を支持者らに配り、浅野県政を支える地元新聞も、支持率60%と怪しげな数字をぶち上げたりしていた。しかし、 少なくとも仙台においては、かつては支持者だった者も、距離を置くようになっていた。特に、かつては浅野氏を積極的に支持していた母校の同窓生らの「毒饅 頭を食った」浅野氏への怒りはすさまじかった。また、一律共学化反対のメンバーたちは、浅野知事への対抗馬を模索しており、それなりの感触も得ていた。

そして、追い詰められた浅野知事は、ついに四期目の出馬を断念した。その後、宮城県での支持基盤と同じような、男女共同参画グループや、9条の会のような、 民主党系や社民党系から東京知事選に担ぎ出されたが、宮城県で赤字を倍増させたことなどが暴露され、全国にその恥ずかしい姿をさらしたことは記憶に新し い。その陰には、仙台から浅野県政に怒った母校の同窓生らが東京まで出向き、マスコミが流す虚像とは異なる実像を広めたことがあり、表には出てはいない が、特筆すべきことである。

今回の参院選宮城選挙区では、岡崎トミ子氏は、前回53万票ほど集めたのが今回は22万票ほどと激減したが、それでも地方では当選した和田正宗氏に2万票以上の差をつけていた。にもかかわらず、かつては無党派票の多い仙台圏で、逆に3万票の差をつけられ落選した。

地方は、理念のない自民党の県議らが、票を目当てに岡崎トミ子氏らの男女共同参画グループに近づき支援していた結果、未だにそれらの勢力が強いのだろうと私 は考えている。それは、一律共学化推進派の県議が存在した、登米、栗原、気仙沼、大崎、角田、大河原などで岡崎トミ子氏が得票し、一律共学化反対運動が燃 え広がった仙台圏では、大きな差があったことから考えられる。

確かに、岡崎トミ子氏は獲得票からは惜敗と言えるものだが、社会党出身である こと、東北放送労組副委員長であったなどの自分の経歴は表に出さないでのもので、それは経歴詐称に通じるものだ。また、自分の主要テーマである「従軍慰安 婦」などの経歴もまた表に出すことはなく、反日デモにも恐らくは信念を持って参加したのだろうが、そうであれば誇るべきものを、それを表に出されたことに 対して、「悪口」「ネガキャン」といわざるを得ないところにこそ問題があり、それは今回の選挙で岡崎トミ子氏を支えた、民主党の郡和子氏や県議の遊佐美由 紀氏などにも言えることである。

すでにそのような「民主党的手法」は、浅野県政の下で12年間の長きにわたって騙され続けた宮城県民には通用しないと思いたい。

※写真は、今も莫大な赤字を計上する子供病院とグランディ21

==========終わり

〈転載終了〉

 

【新聞記者の雑記帳】●浅野史郎知事VS宮城県警

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

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以下は、「新聞記者の雑記帳」からの転載です。

〈転載開始〉

●浅野史郎知事VS宮城県警

http://blog.goo.ne.jp/newsnewsnews/e/1662855289b825e035de1a69093f06bb

世の中いろいろありまして / 2005年06月30日 16時13分23秒
相次ぐ警察の裏金作りに、宮城県の浅野史郎知事が宣戦布告しました。
浅野知事は6月24日、宮城県警の捜査用報償費が適正に執行されていない疑いがあるとして、予算執行の停止を決定、県警に通知しました。
宮城県警の報償費をめぐっては、仙台市民オンブズマンが2001年度、1999年度の報償費文書の開示を浅野知事に求めて提訴し、現在、仙台高裁で係争中 です。被告となった浅野知事は昨年、県警に会計文書の閲覧と捜査員の聴取を要求し、県警はいったん文書閲覧を許したものの、知事の対応を不満としてその後 は認めず、対立が続いていました。
今年4月には宮城県警が、1998年~2000年度の県警の報償費などについて内部監査した結果として「適正に執行されていた」と県議会に報告。しかし、 県警は、捜査協力者への聞き取り調査をしていなかったため、浅野知事は「監査の名に値しない極めて不十分、不誠実なもの」と批判。捜査員への聴取などを改 めて要求していました。
警察の捜査用報償費をめぐっては北海道警や福岡県警などで不正支出が明るみに出ていますが、宮城県警は否定しています。浅野知事は事実を確認するために捜 査員への事情聴取が必要だとしていますが、県警が「捜査に支障が出る」と応じなかったため、異例中の異例ともいえる事態へと発展しました。
宮城県警は拒否の理由を「文書には治安確保のため捜査協力者の氏名など重要事項が記載され、捜査活動と密接にかかわる。慎重に取り扱われなかった場合は捜査活動に支障が及び、結果的に治安の悪化につながりかねない」との主張を繰り返しています。
報償費や捜査費は、捜査に協力してくれた市民への謝礼や、市民と会った際の喫茶店代や食事代などの経費として使います。支出関連書類には、きちんと協力者の名前を書き、現金を謝礼として渡した場合はその相手の直筆による領収証などが必要とされています。
ところが、この協力者の名前が架空だったり、電話帳などから適当に拾った名前を勝手に使って、架空の書類をつくり、領収証を偽造して、警察内部に溜め込ん でいくという裏金作りが相次いで発覚しています。ここ数年だけでも、北海道警、福岡県警、愛媛県警、静岡県警、高知県警など、次々と裏金作りの疑惑が報じ られています。
この問題はまず、裏金作りそれ自体が厳しく断罪されるべきです。さらに県民が支払った税金の使途を県民が知ることができないという構造にもメスが入れられるべきです。
話は飛びますが、この「税金の使途を知ることができない」という構図は、何も警察の捜査費に限ったことではありません。例えば、「第二の議員報酬」との批判もある議員の政務調査費です。
政務調査費というのは、視察や図書購入など調査研究のための経費です。5月19日付の中国新聞によると、政務調査費を議員に支給している広島県内13市議 会のうち、収支報告書への領収書添付を会派や議員に義務付けているのは7市議会にとどまっているそうです。透明性の確保に欠かせない領収書の扱いにばらつ きがある上、領収書を情報公開の対象にしているのは6市議会で、半数以上の実態は闇の中です。
こうした実態は都道府県でも同じです。5月29日付朝日新聞によると、同社が47都道府県と14政令指定都市の実態を調査したところ、使い道を示す領収書 の添付と公開を条例で義務づけているのは、たったの6府県、5市にとどまっていることがわかりました。また、政務調査費は残金があれば年度末に返還するこ とになっていますが、5県では2001年度から4年間続けて、一度も返還がなかったそうです。
ちなみに、全都道府県・政令指定都市の2005年度の政務調査費は総額約180億円にも上ります。これだけのお金の使い道のほとんどが市民にはまったく見えません。警察の捜査費といい、議員たちの政務調査費といい、これが本当に民主主義国なんでしょうか。

 

〈転載終了〉

 

 

【Yuji Okada Web Site】漆間巌警察庁長官こそ言語道断である(2005年7月25日)

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察による選挙妨害, 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

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以下は、Yuji Okada Web Siteさんからの転載です。

漆間巌警察庁長官こそ言語道断である(2005年7月25日)

http://www.okadayuji.net/column/20050725.shtml

〈転載開始〉

漆間巌警察庁長官こそ言語道断である(2005年7月25日)

 国民の血税を、捜査用報償費なる名目で裏金化し、警察が組織的詐取・流用していた問題で、浅野史郎・宮城県知事は同県警の捜査用報償費の予 算執行を停止しました。それを受けて、漆間巌警察庁長官は2005年6月30日、定例の記者会見で、浅野知事について「言語道断」と強く批判しました。

もともと捜査用報償費は、情報提供者や捜査協力者への謝礼など、警察が捜査で使う都道府県費です。それらを過剰請求・カラ請求することで裏金を組織的に 作っていたのが全国の都道府県警でした。今回の問題では、浅野知事が支出を確認するため、関連文書の全面開示や捜査員の事情聴取を求めたのに対し、県警が 「捜査に支障が出る」と応じなかったため、2005年6月27日、関連予算約1600万円の執行が停止されました。
県知事が、県に納められた県民の税金が適正に使われているかどうかをチェックするために、文書開示や事情聴取を要求するのは至極当然のことです。この警察 裏金問題に対する国民の不満はとてつもなく大きく、それに対し、まずはチェックをしようと行動に出た浅野知事の態度は、賞賛こそされ反発されるような、ま してや「言語道断」と叱責されるような筋合いのものではありません。

会見で漆間長官は、「警察にとって情報源の秘匿は絶対的な厳守事項。警察活動全体に対する介入で、言語道断だ」と批判しました。しかし県の 行政の最高責任者である知事に対しても、県警が情報を隠匿するようであれば、税金の適正執行は到底担保できませんし、そもそも裏金問題は全国各地で実際に あったわけですから、警察のトップがこの調子では、全く信用することはできません。何も全国民に公開しろといっているのではなく、知事が行政監督者として 捜査員に事情聴取してチェックしたいと言っているだけです。それすら「言語道断」と一喝するのはまさしく暴言甚だしいと思います。

さらに「予算執行を停止して治安対策にブレーキをかけている。知事は県民の安全安心を守るという責任を果たしているのか」「(不適正執行が あるという)根拠のない話をもとに執行を停止したのは権利の乱用だ」とも批判しました。所管の警察の裏金不祥事は棚に上げて、まさに言いたい放題です。こ れに対し浅野知事は「予算が適正に執行されているという確認がなされていないから、文書を出し、捜査員の聴取をさせてほしいと言っている。知事として当然 だ」と反論しています。まさしく正論です。
大体が、全国の警察が長年にわたり不正経理という「犯罪」をしてきているというのに、それに対して国民への謝罪もしなければ、是正指導もしない警察庁こそ言語道断、ふざけるな、です。

この愚かな長官の発言に対し、報償費問題を追及している仙台市民オンブズマンは2005年7月4日、「長官の発言は地方自治や知事の予算執 行権に対する介入だ」として抗議文を長官あてに送りました。抗議文は、執行停止は宮城県警が監査妨害を繰り返したのが原因で「知事に責任はない」と指摘。 長官は県警に指揮監督権限を行使して自ら適正な執行を証明するべきだと批判しました。本来こうしたオンブズマンの人達は、行政を監視するという団体の目的 から、おのずと知事などの政治家に対して批判的です。そのオンブズマンが知事を庇っているということからも、いかにこの長官の暴言ぶりが際立っていたかが 分かります。

一日も早く、この警察長官は発言を誤りだったと認め撤回し、謝罪すべきです。国民と、国民から選ばれた政治家を、こうも真正面から愚弄する役人を、何故政治家諸氏は見過ごすのか。不思議でなりません。

警察批判は、特に政治家の間ではタブーだとされています。警察に目をつけられると、特に選挙期間中などに執拗な嫌がらせを受けるからです。 選挙期間中は、候補者陣営は少なからず警察の監視下に置かれますが、選挙中に接触のあった人物に対し、任意聴取ということで執拗な取調べを行います。これ は大抵の選挙区・候補者陣営に対して行われていると思います。これをされると、熱心な支持者も、警察に「しょっぴかれた」精神的苦痛で、次からは熱心に選 挙に関わりたいと思わなくなってしまいます。こうして警察は、徹底的に市民の政治参加を妨害しています。警察にたてついて目をつけられた政治家は、こうし たいやがらせを特に執拗にされてしまうのです。

しかし、いやがらせ・脅迫に脅えていては、真に国民のための政治活動は行えません。相手が警察だとしても恐れず、政治家は皆声を上げて、こうした理不尽な実態に立ち向かうべきだと思います。

こうした事例を見るにつけ、本当に日本は「官僚国家」「警察天国」なのだなあとしみじみ思いました。役人が県民の代表である政治家・知事に対して「言語道断」と叱責するとは・・・

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〈転載終了〉

 

 

 

 

【宮城県知事・・・『夢らいん』】県警犯罪捜査報償費の予算執行停止 2005.6.28

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

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以下は、「宮城県知事浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』」さんからの転載です。

〈転載開始〉

県警犯罪捜査報償費の予算執行停止 2005.6.28

http://www.asanoshiro.org/hashirigaki/05/0628.htm

シローの走り書き

hasirukuma

県警犯罪捜査報償費の予算執行停止

2005.6.28

 6月24日(金)、宮城県警の犯罪捜査報償費の予算について、これ以降の執行を停止する措置をとり、県警にその旨通知した。同時に、平成11年度の捜査報償費関係支出書類の提出と、関係した捜査員などからの聴取を要請した。

予算執行停止の論理は、簡単明瞭である。予算執行権者としての知事が、その適正な執行に関して確証が得られない予算は執行できないということ。前提として、適正な執行についての疑念がある。

「疑念」という言い方では、単なる心証の問題であり、しかも、浅野史郎個人の心証と思われてしまうので、ここは「疑問」と言っておこう。この疑問は、今 や、広範な人たちによって共有化されている。その中には、6月21日の判決で「報償費の支払いの相当部分に実体がなかったと推認できる」と指摘した仙台地 裁の裁判官も入っている。これまでのさまざまな情報と県警の言動を、総合的に、率直に考え合わせれば、疑問を持つのは当然という事態であり、それを私は 「疑問の客観化」又は「客観化された疑問」と呼んでみた。

疑問が客観化している中で、不適正支出を疑われている県警としては、必死になってその疑問を晴らさなければならない立場である。その機会が、昨年の7月に始めた、県警による内部監査だったはずである。

内部監査の結果は、今年の4月21日に出された。そのやり方が、「不十分、不誠実」ということは、この「走り書き」の4月26日号「県警の内部監査」で詳 しく書いた。捜査報償費予算から出ている謝礼を受け取ったとされる協力者に、この内部監査では1件もあたっていない。これは「監査の名に値しない」と評し た。

東川本部長からは、6月24日の記者会見で、「捜査員の聴き取りなどから、(適正執行の)心証を得たので、協力者から聞く必要がなかった」との反論があっ たことが伝えられたが、この発言は納得できない。監査では、ことに今回のような内部監査では、調査において「心証を得た」という程度で済まされるものでは ない。警察による内部監査ということを強調して言えば、警察の捜査では、この程度の聴き取りで心証を得たら、裏付けは取らないのだろうか。そんなはずはな い。では、なぜに協力者に1件もあたらないといった調査で済ませたのだろうか。この疑問には、県警として明確に答える必要がある。

県警は、今までも、今でも、「第三者が協力者にあたったら、協力者との信頼関係は終わり」といった言い方をする。内部監査は、「第三者」による調査ではな いということを、忘れては困る。こういった言い方がされるからこそ、私は「内部監査で確認したらどうか」と言ってきたのである。

一方で、「上司に言われて情報源をしゃべるようでは、捜査員失格」とも県警幹部は言っているらしい。それは、そのとおりなのだろう。だとしたら、その「情 報源」(協力者)の名前が支出関係書類に記載されていることは、どう説明されるのだろうか。書類は決裁文書として、課内で供覧され、少なからざる上司、同 僚の目に触れる。つまりは、支出文書に名前が記載されるような協力者は、ある範囲には知られてもいいという程度の人物ということになる。だったら、密かに 調べられることに、そんなに神経をとがらすことはない。

ともあれ、内部監査は、捜査報償費予算の適正な執行を明確に検証するために有効な手段であることを、改めて強調したい。だからこそ、その内部監査で協力者 に1件もあたっていないことの持つ意味は、極めて大きい。これが、一連の流れの、一つの分岐点になったという意味は、こういうことである。

今回の予算執行停止は、県警への対抗措置でもないし、お仕置きでもない。識者のコメントの中に、「仮にこれまで違法行為があったとしても、将来の予算に ペナルティーを与えるやり方は疑問」というものがあった。「これまで違法行為があった」ということは、確認されていないので、念のため。それに加えて、今 回の措置はペナルティーではない。冒頭に書いたように、適正な執行が確認できない予算は、予算執行権者として執行させるわけにはいかない。それが税金を納 めている県民に対する知事の責任であるということである。あたりまえのことであるし、同様の状況下では、誰しも私と同様な判断をするであろうと思ってい る。そういう意味で、引用した識者のコメントには違和感がある。

適正な執行をどうやって確認するのかについては、明確に申し上げているし、これまで繰り返し繰り返し県警にも言い渡している。支出関係文書を提出し、捜査 員の聴取に応じてもらえれば、執行状況は明らかになる。だから、文書を提出し、捜査員などの聴取に応じてもらえば、その時点で予算執行停止は解除したい。

県警にとって、この要請に応じることが、それほど高いハードルなのだろうか。「捜査上の支障」が必ず持ち出されるが、二つ言いたい。一つは、現在の状況 は、県警にとっても非常事態であるということ。「捜査上の支障」の一点張りで、説明責任を果そうとしない姿勢は、極めて奇異である。どうしてそこまでこだ わるのかの批判と疑問は、多くの人によって共有されている。

もう一点は、「捜査上の支障」に照らして、文書の中のどこが支障にあたるのか、捜査員の聴取のどこがそうなのか、ちゃんと議論、精査すべきである。新聞紙 上に見られる県警職員のコメント「できることと、できないことがある」というのに注目。「できることはある」のである。だったら、どこまでができること か、議論してみるべきではないか。

昨年の今頃は、裁判所に提出する私の「釈明書」作成のために、書類の提出と捜査員への聴取を要請したところ、県警は応じたという実績がある。その後、理由 にもならない理由で、突然、書類を引き上げて行くという結果にはなったが、(数時間の)実績はある。県の監査委員の監査では、一部目隠しはされてはいる が、文書は閲覧されているし、捜査員の聴取にも応じている。会計検査院の検査に対しては、宮城県警では、目隠しのない文書を閲覧させているという実績もあ る。そういったことは、捜査上の支障にはならないのか。それとも、方針変更して、「これからは、すべて「捜査上の支障になる」ということで、統一して説明 しよう」ということになったのか。

そもそもが、文書の提出要請は、知事から県警本部長へのお願いではない。予算を現実に使っている側とすれば、要請に応じるのは当然の責務である。そうでな ければ、知事の予算執行権というものは、宙に浮いてしまう。その意味では、これまでと同様、今回の文書提出要請は、命令として受け止められるべきものであ り、「捜査上の支障もこれありだが、どういうものだったら、知事に受け入れてもらえるのか」ということを知事に言うべきものであって、ハナから「捜査上の 支障があり応じかねる」といった対応は、どう考えてもおかしい。

「捜査上の支障」を言われるが、知事との関係においては、情報公開の問題として論じられるものではない。あくまでも、予算執行が適正に行われているかを確 認するという目的で、知事が見る、知事が聴取するという要請であって、誰でもかれでもに対して公表するというものではない。「知事がそこまで信頼されてい ないのか」と言いたい気持ちはあるが、そういった次元で論じられる問題ではなく、システムとして「知事であっても立入り無用」という領域を認めるのかどう かという問題としてとらえられなければならない。

県民がこの問題をどうとらえるか、県民の代表として、税金の使い方をチェックすべき県議会がどう対応するか。マスコミの姿勢、識者の論評も参考にしなけれ ばならない。ともあれ、私としては、あくまでも論理の世界の問題として、冷静沈着に考えつつ行動しなければならないと思い定めている。

最後にもう一つ。今回の一連の出来事は、決して県警を懲らしめるといった趣旨のものではない。県警には、組織として期待された働きをして欲しいと思ってい る。宮城県の治安の維持、安全の確保の任務は重い。その際に、組織を構成する一人ひとりの捜査員、職員が、自分の仕事と組織に自負と誇りを感じられなくな る、そんな状態でいい仕事ができるだろうか。このことが私を突き動かす最も大きな要因であることをわかってもらいたい。

この信念の下に、私に期待されていることを、確実に揺るぎなく推し進めていくつもりである。

〈転載終了〉

 

 

【清谷信一公式ブログ・・・研究所】浅野宮城県知事「県警報償費払わぬ」≪適正使用に疑問、予算執行停止≫

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

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以下は、「清谷信一公式ブログ  清谷防衛経済研究所」からの転載です。

〈転載開始〉

浅野宮城県知事「県警報償費払わぬ」≪適正使用に疑問、予算執行停止≫

http://kiyotani.at.webry.info/200506/article_42.html

<<   作成日時 : 2005/06/24 19:27   >>

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 宮城県警の捜査報償費問題で、同県の浅野史郎知事は24日、「適正な支出が確認できない」として、2005年度の報償費(県費)予算のうち7月からの配当分などの執行を停止することを文書で県警に通知したそうです。

浅野知事には頑張って欲しいものです。県警側は知事から命令を受けてもマトモに監査もしない。まあ、こういっては何ですが泥棒に縄をなえ、というようなもんで、別な組織をつくって監査させるしかないでしょう。

これはひとり宮城県警の問題じゃないです。日本の警察組織は、警察庁がキャリアを送り込んで都道府県警を支配しているという構図ですから。県警本部長は知事のいうことより、警察庁の方をむいてますからねえ。
ここで宮城県でことが明確になると、他の都道府県への津波のような波及になり、国民の警察への信頼は失われるでしょう。でも北海道をはじめ、各地方警察 の幹部が実名で告発してるんだから、警察庁も早くごめんなさいした方が傷が浅いと思うんですが、これができないんですねえ。官は過ちを犯さず、というのが 骨の髄までしみこんでいますから。

おまえまた適当なこと言ってるだろうって。いいえ、ぼくも被害者のひとりです。某地方警察に何度か協力し、本来支給される交通費などを一円だってもらってません。金額の多寡の問題ではなく、モラルの問題です。

捜査においては領収書の切れない金が必要なのは否定しませんよ。だけど、使い道を詮索されないとをいいことにして、自分たちの遊興費につかっちゃまずいでしょうが。
日本の警察は一度膿を出しきって再出発すべきです。いつまでもいじましくキンタマ吹き飛ばされた警察庁長官の仇討ちごっこやってより、こっちの方が先でしょう。

警察が頑張れば頑張るほど、国民の信頼は薄れ、地域住民の協力が得にくくなる。で、更に警官が増員され、予算が積まれる。こりゃ、ブラックジョークですね。真面目に勤務している末端のお巡りさんが可哀想です。

産経新聞(06/24 14:00)
http://www.sankei.co.jp/news/050624/sha045.htm

 

〈転載終了〉

 

【私的・・・公職関係者の事件メモ】宮城県警の捜査用報償費、浅野知事が予算執行停止を通知

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

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以下は、「私的記事スクラップ 公職関係者の事件メモ」さんからの転載です。

宮城県警の捜査用報償費、浅野知事が予算執行停止を通知

http://blog.goo.ne.jp/lllllmmmlllll/e/381ddc902b0a115290eea85a2a1bc104

〈転載開始〉

宮城県警の捜査用報償費、浅野知事が予算執行停止を通知

2005-06-24 | 警察関連

 宮城県の浅野史郎知事は24日、同県警の捜査用報償費が適正に執行されていない疑いがある として、予算執行の停止を決定、県警に通知した。警察の捜査用報償費をめぐっては北海道警や福岡県警などで不正支出が明るみに出たが、宮城県警は否定して いる。浅野知事は事実を確認するために捜査員への事情聴取が必要だとしていたが、県警が「捜査に支障が出る」と応じなかったため、異例の措置となった。

停止するのは、今年度予算2300万円の中で、すでに県警に配当した1360万円のうちまだ支出されていない約650万円と、今後配当予定だった分。 27日から執行できなくなる。浅野知事は記者会見で「予算が適正に執行されているか疑念がある中で執行を認めることは、知事の責任にかかわる」と述べた。 県警が捜査員への聴取に応じるなどの対応をしない限り、来年度以降の予算計上も認めない考え。

宮城県警の報償費をめぐっては、仙台市民オンブズマンが01年、99年度の報償費文書の開示を浅野知事に求めて提訴し、仙台高裁で係争中。被告の知事は 昨年、県警に会計文書の閲覧と捜査員の聴取を要求し、県警はいったん文書閲覧を許したものの、知事の対応を不満としてその後は認めず、対立が続いていた。

宮城県警は今年4月、98~00年度の県警の報償費などについて内部監査した結果として「適正に執行されていた」と県議会に報告した。その際、県警は、 捜査協力者への聞き取り調査をしていなかったため、浅野知事は「監査の名に値しない極めて不十分、不誠実なもの」と批判。捜査員への聴取などを改めて要求 していた。

予算の執行停止について、県警の東川一本部長は「知事の理解が得られず、極めて不本意であり残念。報償費の代替措置を早急に講じる」とのコメントを出した。県警内では、報償費にあてるため職員からカンパを募るなどの対応策を検討している。

2005年06月24日13時15分

2 コメント

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Unknown (Unknown)
2005-06-25 11:00:32
不正支出の疑い…宮城知事、捜査報償費予算執行を停止

宮城県警の捜査報償費について、浅野史郎知事は24日、不正支出の疑いがあるとして27日以降の予算執行を停止することを決めた。今年度の報償費2300万円のうち、4~6月分の未執行分と7月以降の約1000万円分が凍結される。

浅野知事は県警に対し、墨塗りされていない報償費の支出関連書類の提出を要請しているが、県警は応じていない。このため、浅野知事は、予算執行の再開時期 について、「県警が資料を提出すると意思表示したとき」としている。県警が要請を拒否した場合は、来年度以降、報償費を予算計上しない方針だ。

報償費をめぐっては、県警が05年度予算編成で3000万円を要求したのに対し、浅野知事が「疑惑がある以上、満額は認められない」として2300万円に減額した経緯がある。

今月21日には仙台市民オンブズマンが県警の報償費返還を求めた訴訟の判決で、仙台地裁が「(報償費の支出は)実体がなかったと推認できる」として、不正支出の疑いについて指摘していた。

(2005年6月24日13時42分 読売新聞)

Unknown (Unknown)
2005-06-25 11:47:20
宮城県知事「県警報償費払わぬ」

≪適正使用に疑問、予算執行停止≫

宮城県警の捜査報償費問題で、同県の浅野史郎知事は24日、「適正な支出が確認できない」として、2005年度の報償費(県費)予算のうち7月からの配当分などの執行を停止することを文書で県警に通知した。

北海道警など全国で警察の裏金問題が相次ぐ中、報償費予算執行停止は初めて。「不適正な支出はない」との立場の県警側と「不正経理の疑いが強い」とする知事との対立は決定的となった。

同県の05年度当初予算では、県警が要求した3000万円から700万円減額された2300万円を計上。四半期ごとに配当され、浅野知事は7月以降に配当される予定だった940万円の執行を止めるとともに、4月に配当した1360万円のうち未使用分の支出停止を命じた。

予算の執行は知事の権限で、議会の議決などは必要ない。

宮城県によると、県側は執行停止を通知するとともに、あらためて県警に報償費関連文書の提出を要請。県警側は「これまでの説明が理解されず残念」と話したという。

宮城県警は今年4月、03、04年度分の予算全般と1998-2000年度分の報償費と旅費について内部監査結果を公表したが、浅野知事は「監査の名に値しない」と批判。予算執行権者として調査が必要と判断し、報償費関連文書の提出などを要求した。

県警側は「捜査活動に支障が及ぶ」などとして拒否したため、浅野知事は執行停止の検討に入り、東川一本部長が浅野知事と会い、執行停止の回避を申し入れた。

浅野知事は「99%が裏金」と話した県警元幹部や「全国の警察でも不正があった」と証言した北海道警元幹部と独自に面会している。

21日には仙台地裁が、報償費返還訴訟判決で「2000年度の報償費の相当部分は実体がなかったと推認する余地がある」と不正支出の疑いを指摘した。(共同)

〈転載終了〉

【仙台市民オンブズマン 】2005.7.4 警察庁長官に抗議文と公開質問状

28 月曜日 12月 2015

Posted by poringochan in 警察の裏金問題, 捜査用報償費の予算執行を停止, 浅野史郎元宮城県知事

≈ コメントする

以下は、仙台市民オンブズマン さんからの転載です。

〈転載開始〉

2005.7.4 警察庁長官に抗議文と公開質問状

http://www.ombudsman.jp/fswiki/wiki.cgi/police?page=2005%2E7%2E4%A1%A1%B7%D9%BB%A1%C4%A3%C4%B9%B4%B1%A4%CB%B9%B3%B5%C4%CA%B8%A4%C8%B8%F8%B3%AB%BC%C1%CC%E4%BE%F5

最終更新時間:2005年07月07日 13時27分07秒

警察庁長官 漆 間  巌 殿 2005年7月4日

県警犯罪捜査報償費に関する抗議文兼公開質問状

仙台市民オンブズマン 代表 坂 野 智 憲

1,浅野史郎宮城県知事に対する批判について,厳重に抗議する

新聞報道によれば,貴職は,本年6月30日の記者会見において,浅野史郎宮城県知事が宮城県警の捜査報償費予算の執行を停止したことについて,「警察活動に対する介入で,言語道断だ」と批判されました。

しかし,そのような貴職の発言こそ,地方自治及び県知事の予算執行権に対する「介入」であり,ここに厳重に抗議いたします。

2,警察も説明義務を果たすべきである

警察といえども,県予算を使う以上,その適正な執行を県知事及び監査委員に(ひいては県民に)説明し,これをきちんと証明すべきです。血税を費消す る組織である以上,当然の責任です。ところが,これまで宮城県警はそのような責任を全く果たしてきませんでした。それどころか,宮城県警は予算執行書類を 目隠ししたり,捜査員や協力者からの聞き取りを拒否して監査妨害をしており,特に前者の目隠しは,本年6月21日言い渡しの仙台地裁判決によって「法に則ったものとは言い難い。」と指摘されています。

3,仙台地裁判決の指摘と全国での不正経理

この仙台地裁は,報償費の使い切り,不自然に平均的な執行状況,鑑識課の報償費支出について実例を示せないこと,鑑識課の報償費が短期間で配分され なくなったこと,警視庁における不正疑惑,北海道警の不正,宮城県情報公開審査会の答申内容,宮城県による定期監査と知事要求の監査に対する県警の対応, 知事の提出要求を拒否する県警の対応などについて詳細に検討した上で,「総合すると,平成12年度の宮城県警本部の報償費の支払いの相当部分が実体がな かったものと推認する余地がある。」「鑑識課の平成12年度の報償費の支払いのすべて(総額123万円分)について,実体がなかった疑いが強いというべき である。」「報償費の支払いとしてその実体を欠く支出がされたとすれば,これによって宮城県に損害を与えたことはいうまでもない」と判示しました。宮城県 警でも不正経理が行われていたことが裁判によって明らかになったのです。もはや,報償費の不正経理は,北海道,福岡,高知,京都,愛媛などでも明らかと なっており,全国共通の問題となっています。

4,貴職の発言はいかなる事実を確認してなされたものか

貴職は,これらの経過と上記判決の事実認定をどこまで把握して「言語道断」との批判をされたのでしょうか。貴職は,全国の警察において,特に宮城県 警において,報償費の不正経理が一切ないことを確認された上で発言されているのでしょうか。もし,確認されているのであれば,ぜひ警察庁長官として,確認 した事実を逐一摘示して,市民県民に説明していただきたいと思います。もし,宮城県警において,報償費の不正経理が一切ないことを確認もせず,かつ,説明 もできないのであれば,貴職の前記発言は無責任の批判を免れません。

5,地方自治,予算執行権限への介入はやめていただきたい

地方には地方予算があり,そこから宮城県警へ多額の捜査報償費(今年度は2300万円)が振り分けられています。これは宮城県知事が責任を持って適 正に執行すべきものです。宮城県知事及び監査委員は適正さを確認すべく適切確実な方法(予算執行書類の確認,捜査員や協力者からの聞き取り等)を選択した のですが,前記のとおり,宮城県警は監査妨害を繰りかえしています。そのため,宮城県知事は「適正執行が確認できない」として報償費予算の執行を停止した のです。適正執行が確認できないのは宮城県警が監査に協力しないからであり,宮城県知事及び監査委員には何らの責任はありません。予算執行の適正さが確認 できないとの判断に疑義があるなら,貴職におかれて後記の指揮監督権限を行使するなどして適正執行を証明すべきであり,それをせずに県知事の執行停止の対 応を批判するなど,地方自治,予算執行権限への介入と言わざるを得ません。

6,本来,貴職がなすべき事

貴職(警察庁長官)は,警察庁の所掌事務について都道府県警察を指揮監督することができる立場にあります(警察法16条第2項)。今般の事態は警察 行政についての重大な不祥事ですから,必要な監察を行う(警察法5条第2項第21号)などして,宮城県警を指揮監督すべきです。警察庁長官は,不正経理が 明らかになった北海道警に対して,また,不正が発覚したその他の警察に対して,どのような指揮監督をされたのでしょうか。行使すべき指揮監督権限を発動す らせず,宮城県知事の対応を批判するなど,貴職の見識を疑わざるを得ません。

7,公開質問事項

そこで,貴職に対して,以下の質問をいたします。本書面到達より,本年7月15日までにご回答くださいますよう,お願いいたします。

  • (1)「警察活動に対する介入で,言語道断だ」との貴職の発言は,いかなる事実関係を把握された上での発言ですか。上記仙台地裁判決の指摘を把握された上での発言ですか。
  • (2)上記仙台地裁判決は,①報償費の使い切り,②不自然に平均的な執行状況,③鑑識課の報償費支出について実例を示せないこと,④鑑識課の報償 費が短期間で配分されなくなったこと,④警視庁における不正疑惑,⑥北海道警の不正,⑦宮城県情報公開審査会の答申内容,⑧宮城県による定期監査と知事要 求の監査に対する県警の対応,⑨知事の提出要求を拒否する県警の対応について指摘しておりますが,それらについて,貴職はどのように考えていますか。判決 の認定に疑義があるとお考えであるなら,その理由をご説明ください。
  • (3)貴職は,全国の警察において,特に宮城県警において,報償費の不正経理が一切ないことを確認されたのでしょうか。もし,確認されているのであれば,ぜひ警察庁長官として,確認した事実を逐一摘示して,説明してください。
  • (4)不正経理が明らかになった北海道警に対して,また,不正が発覚したその他の警察に対して,貴職もしくは前任の警察庁長官は,どのような指揮監督をされたのでしょうか。具体的にお示しください。
  • (5)上記記者会見において,貴職は「協力者と接触している捜査員を知事に会わせることは構わないと思う」と発言されたようですが,捜査員を知事 に会わせるよう,宮城県警に対して指揮していただけますでしょうか。もし,「指揮できない」とのご回答の場合は,その理由をお示しください。

以上

<参考資料> 本年6月21日言い渡しの仙台地裁判決書(写し)    1通

〈転載終了〉

 

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