以下は、ミリオン出版のスペシャルプライス版「警察の正体」から転載しました。
〈転載開始〉
逮捕された市民は何時でも誰でも弁護士を呼ぶことが出来る。X氏は、逮捕同然の状態に置かれたので、すかさず「弁護士に連絡せよ!」と要求。「保護だから呼べない」と警察は断るも、これは明らかに間違いである。身柄を拘束された市民は当番弁護士に連絡をする権利があり、警察は取り次ぐ義務がある。
だが、現実は警察の恣意で無視されることもある。後に相談した弁護士も、警察を追求するというX氏の姿勢には及び腰だった。警察の不正や職権乱用に正面から立ち向かう弁護士は少ない。この側面も警察の暴走を許している理由の1つだ。和解依頼も積極的には行わなかった。
X氏は最高裁まで戦うも上告棄却。そこでコンビニ店員2人、車の持ち主を民事訴訟で追求へ。警察を暴行と不当逮捕で国家賠償法を根拠に訴えた。近く実質審議に入るが、徹底的に戦う姿勢は頼もしい。
作中でも描いたように、勾留された翌日取った診断書を手にX氏は戦っている。たった1人で勝利をつかみ取るのは大変な道のりである。そのためにもこのようなケースに巻き込まれた場合、その時々に適宜、メモや写真をとっておくのが肝要となるだろう。
証拠を固めて訴えれば警察とだって戦える!!
酔っ払い保護の要件
後ろ手に手錠して殴るのが「保護」ですか!?
〈転載終了〉
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